自分カイシャづくり体験
とは?
2024年からスタートした「会社として商品サービスを提供すること」を体験できるカリキュラムです。小学校6年生以上を対象としたキャリア教育で、半年間かけてお金や働くことに関するオンラインワーク、職業人インタビュー、企画アイデアのプレゼンなどを行ってきました。
8月からは仮想のカイシャをつくり、オンラインのチャットやミーティングをメインに、活動を進めてまいりました。
そして、11/4(祝)の「秋のスクールフェスタ」にて、商品サービスの提供を行います。これまでのスクールフェスタはスタッフが企画し、スクール生・保護者・スタッフ全員で楽しむイベントでしたので、今回スクール生自身が企画する初めての挑戦です。チームで創り上げたものが、実際にお客さんにどう届いていくのか、どんなフィードバックが得られるのか、貴重な体験になると思っています。
これまでの歩み
自分カイシャづくり体験という聞いたことないカリキュラム。「自分、カイシャ、づくり、体験」。ひとつひとつの言葉はわかるけど、ひとまとめにしても意味が分かんない。そんな状態からスタートしました。
参加者は16名。小学校6年生から高校1年生まで。同じスクールに通っているけれど、名前しか知らない仲間たち。何をするのかも、目的も、メンバーもわからないまま、5月12日が訪れました。
だからこそ、まずは「知る」ことをテーマとした5月。初回の5月12日は互いの自己紹介から始まりました。
5
月
「知る」
6
月
「聞く」
7
月
「伝える」
8
月
「協働する」
2
日
企画決定
職業人、保護者、スクール生による投票で選ばれた企画が決定し、4つのカイシャが誕生しました。それぞれ希望のカイシャを選び、メンバーも決定しました。
10
月
「実現する」
6
日
全体ミーティング
商品サービスのイメージを具体化するために仕様書を作成。また、現在の活動を中間報告書としてまとめ、報告係が全体に共有しました。本番のスクールフェスタのキャッチコピーのアイデアも出し合い、投票で選ばれた意見を採用しました。
下旬
最後の追い込み
10月からは通常授業以外の時間も作業できるよう、教室開放日を決めました。集まれるメンバーで作業を進めたり、スタッフから助言をもらったりしながら、チラシ作成などの最終準備を進めていきました。
サービス提供側への意識変換!
半年間の「自分カイシャづくり」体験を通じて、これまで商品やサービスを受ける側、遊ぶ側だった子どもたちが、サービスを提供する立場の考え方を学ぶことができました。 スマホ誕生後に生まれた子どもたちにとって、タップひとつで情報にアクセス出来たり、動画やゲームで楽しんだりするのは当たり前かもしれません。しかし、その裏には誰かが商品やサービスを提供していること、そしてその提供者が自分のアイデアを形にする喜びを感じていること。その未知の視点を体感していきました。
自分の商品サービスを提供するのは楽しいだけではありません。不便や苦労を経験し、その中で「ここをこう修正してみよう」「次はこんなことをしてみよう」という試行錯誤をしていきました。でもこれが学びの本質だと、私は思います。この習慣を身につけることで、だんだんと自分のアイデアを形にすることに喜びを感じ、学びたい!働きたい!という意識になっていくでしょう。
複雑な現代社会だからこそ、様々な視点から物事を捉え、考えることがますます重要になってくると思っています。スクールでYononakaを開催しているのも、こうした多様な視点を養うための学びです。
「学ばなければならない」から「学びたい!」へ、「働かなければならない」から「働きたい!」へ。 自分カイシャづくり体験やYononakaによって、主体的な意識になっていけば、何よりです。学ぶ意義や目的が明確になり、人生で何に時間(リソース)を費やすべきかという方向性がはっきりすれば、それに向かって全力で進むことができると思います。努力が必ずしも報われるとは限りませんが、自分のやりたいことを目標に定め、それに向かって進むことで、成功の可能性は高まるでしょう。引き続きよろしくお願いいたします。
メンバー
職業人図鑑
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創ることで学ぶスクール
キープオンは「創ることで学ぶ」スクールとしてさまざまな活動を行っています。
「〇〇づくり」は「形のあるモノを作って完成させること」だけに留まる体験ではありません。
創り出す過程で、自分のアイデアを形にして表現する、問題を解決するために試行錯誤する、目的を達成するために挑戦するといったことを経験します。
これらの経験を提供することで、どんな状況にも対応できる「自律した社会人」の育成を目指しています。
現代は「勉強ができれば安心だ」という時代ではなくなりました。
日本社会は多くの課題を抱え、その解決には新たな価値を創出できる人材が求められています。
人口減少と人手不足が深刻化する日本では、前例のあるマニュアル通りの活動はロボットやコンピューターに置き換わっていくことが予測され、ただ単に正解を覚え、問題に速やか正確に対応する学習法では、これからの社会を生き抜くためには十分ではないと私たちは考えています。
また、AIやロボットの存在が日に日に大きくなるなかで、自ら考え、問題を解決し、表現していく力が重要になってきます。
受験や就活をゴールとはせず、どんな状況にも対応できる「自律した社会人」の育成を目指しています。
子供たちが自分のやりたいことを考え、見つけ出し、楽しい人生を歩んでいける力を身に付けられるよう、最大限にサポートしていきます。