「百聞は一体験にしかず」なスクールフェスタ!
- 川原
- 5 時間前
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3/30(日)に、春の恒例となったスクールフェスタがありました!スクール生だけでなく、保護者の方やたくさんの友達にもご来場いただき、最後の景品抽選会まで楽しい一日でした。今回は当日の振り返りレポートをスタッフのサトルが書いていきます。
「百聞は一体験にしかず」これが今回のスクールフェスタのテーマでした。
ことわざである「百聞は一見にしかず」をもじったこのテーマ。インターネットやスマホの普及によって、小学生のときからたくさんの情報を簡単に得られる現代。聞くだけ・見るだけで知った気になるのでなく、実際に「自分で体験する」ことの大切さを改めて感じてほしいという思いからこのテーマになりました。
展示物について
会場にはテーマに関連した「展示物」を作って壁に貼ったり、来場者に「お題」に答えてもらうシートを作ったりしています。今年は2025年ということで、2000~2024年の四半世紀の日本の変化について展示をしました。流行語やその年に話題になったできごと、映画や音楽などをまとめ、社会や文化の歴史を振り返りながら、来場者が印象に残っているできごとも書いていただきました。それらの中から「テクノロジー」をピックアップし、パソコンの普及からスマホの誕生、AIの進歩といった生活に大きな変化をもたらした動きも一覧にしました。

できごとやテクノロジーの流れを見ていると、この25年でたくさんの当たり前が変わってきたんだなぁと改めて感じます。そうした変化の一方で、変わっていないものとして「学校」についても考えてみました。いまの教育も、戦後から始まった教育も内容は大きく変わらないのでは?と思いながら調べると「学習指導要領」という点では各改定ごとに特徴が見られました。
大きな枠組みとしては変化を目指しながらも、実際の学校や現場の環境、先生の年齢や考え方によって状況は異なるため、目指す変化が進んでいるとは言い難いのが現状です。これまでの教育とは違い、今後は「生きる力」を育むことを目的として、STEAM教育や対話重視のアクティブラーニング、社会や地域とつながった探究学習、さらには一人ひとりの学び方に合わせる個別最適な教育が進んでいくでしょう。
学校や教育の未来について考えるきっかけとして、先日「未来の学校を創造しよう」という発表会を行いました。人口予測による未来社会のイメージをもとに「これから何年か後の学校(あるいは学びの場)はどうなるだろう?」という問いから未来を想像します。それをマイクラやロボット、スライド、イラストなど好きな方法で発表しました。それらの作品も展示して、たくさんの方に見ていただきました。
企画イベントについて

今回のスクールフェスタでは、スタッフが企画したイベントが行われました。スタッフとスクール生でドラマのように演技をし、その映像をつなぎ合わせて作った「YouTubeで大冒険」。さまざまなお題に挑戦しながら、互いの陣地のマスを取り合う「プログラミング色取り合戦」。カードのイラストや特徴、デザインからルールまで一からスタッフが考えたカードゲーム「GAME GO GUN」。自分の言葉で聞き手に伝え、発表力を競う「プレゼンバトル」。生成AIを使って、オリジナルなイラストを描く「AI体験」。7人以上で同じポーズをとる、海賊王っぽい人などのお題に合いそうな写真を撮る「シャッターチャンス」。たくさんのイベントがあり、スタッフみんなで「あーでもない、こーでもない」といいながら当日まで準備に走り回っていました。無事に実施できてよかったです。
上記のイベントは今回だけの企画ですが、常設イベントとして「なんでも発表会」を行っています。これは文字通り、なんでも好きなことを発表するイベント。今回はマイクラやScratchで自作したゲーム、ベイブレードやドット絵についてといったように個性があふれる発表会になりました。学校では、勉強した内容や自由研究、社会見学をきっかけに調べたことなどを発表することが多いと思います。そうした発表ももちろん大切なのですが、やっぱり「発表するなら自分が好きなことを伝えたいし話したい」という思いを持っている人が多いもの。「なんでも発表会」はそんな場としてこれからも続けていきたいと思います。
今回のテーマであった「百聞は一体験にしかず」。私は「なんでも発表会」の会場でずっと見ていたのですが、たくさんの人前で発表するのは初めてという人もいました。小学校低学年の子はとても緊張しているのが伝わってきました。発表を苦手に感じ、チャレンジすることを避けている子はたくさんいます。その中で、今回「なんでも発表会」で実際に発表を「一体験」した子はどんな風に感じたのでしょうか。やっぱり思ってた通りイヤやったな、と思ったのか、緊張したけどちゃんと話せたな、と思ったのか。
不安な気持ちも逃げ出したくなるような怖さも、一体験したからこそリアルに感じられるものであり、記憶に残る経験になります。大人になれば、いつか向き合わなければならないイヤなこと、しんどいことはたくさんあります。発表への緊張もその一つ。決められたことを先生に言われたから発表する、というのではなく、自分が好きなことを知ってもらうために発表する。なんでも発表会で、緊張や不安の中から、そうした楽しさに気づいてくれたら、スタッフとしてとてもうれしく思います。
一日を通してのまとめ
毎回当日を迎えるまでは「この企画をみんなは楽めるかな?」「全然人が来なかったらどうしようか…」とスタッフ側にも緊張感や不安があります。だからこそ、当日のみんなの笑顔や「楽しかった!」という声が何よりのごほうびになっています。今回も、ギリギリまで企画を練ったりしながらのバタバタが裏ではありましたが、最後の景品抽選会で、みんなが喜んでいる顔を見て、スタッフとしても「楽しかったなぁ」と感じることができました。
これからもスクールでの授業や今回のようなスクールフェスタを通して、みんなと楽しみながら、学校だけでは学べない 「じぶんで考え、生み出して、伝える」力を伸ばしていけるスクールにしていけたらと思います。当日お越しいただいた保護者の方も、お忙しい中ありがとうございました!
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