時代とともに学びの形が変わってきました。従来は、講師が事前に準備した内容を伝え、受講生はそれをノートに取り、覚えるというスタイルが主流でしたが、近年、アクティブラーニングが教育やビジネスの現場で注目されています。
アクティブラーニングとは、その名の通り「積極的な学び」を意味します。受講生同士が主体となり、授業の内容を自ら作り上げます。特定のテーマやお題に基づき、受講生同士で意見を交換し、知識を深めていくのです。もちろん、無目的にただ話し合うわけではありません。何らかのテーマ(お題)についてグループで話し合い、自分の意見をアップデートしていく、あるいはグループ内で最適な答えを作っていく、ということを目的にしています。
その際、「正解が一つではない」テーマを取り上げられることが多いです。例えば、「流行る店と流行らない店の違いは?」や「子供部屋は必要か?」など、人それぞれ異なる答えが出るようなテーマです。これらのテーマを通じて、1人1人が自分の頭で考え、意見を形成することが重視されます。
現代のグローバル化し、多様化した社会では、一般的な意見や常識にとらわれず、独自の視点やアイデアを持つことが非常に重要となっています。多文化の背景や異なる価値観を持つ人々との協働の中で、独自の視点が活かされる場面は数多くあります。
さらに、技術の進化により、多くの単純作業が機械によって代替されつつあります。このような変化の中で、人間が持つ「思考力」「判断力」「表現力」がより一層重要視されています。実際、文部科学省も2020年からの新学習指導要領「生きる力」において、「思考力・判断力・表現力」の能力の育成を強調しています。そして、これらの能力はアクティブラーニングを通じて養われるものです。
先ほど例に挙げた「流行る店と流行らない店の違いとは?」と「子供部屋は必要か?」は、「よのなか科」というアクティブラーニングで実際に行われています。都内初の民間校長、藤原和博氏が提唱されたアクティブラーニングで、正解がひとつじゃない課題をブレストやディベートを通して、本質的に考えることで「思考力」・「判断力」・「表現力」=情報編集力を養う時間です。私たちキープオンでも、2022年から「オンライン」で実施しています。先日、よのなか科提唱者の藤原和博さんに直接ご連絡し、承認を得て「Yononaka」の名称に変更しました。月に1回、90分間のアクティラーニングで、小学生から大学生まで毎回10名~15名まで、毎回10名から15名の参加者が集まり、特定のテーマについて深く掘り下げて学びます。現在参加費は無料で実施しておりますので、興味を持たれた方は、どうぞお気軽にご連絡ください。
アクティブラーニングは、自らの手で知識を深め、新しい視点を持つことを促します。この新しい学びの形を通じて、私たちは未来の社会での新しい役割を見つけ、より豊かな人生を築いていくことができるでしょう。皆さんも、この新しい学びの形に挑戦し、自らの可能性を広げてみてはいかがでしょうか。
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