乗っているだけで何もしなくても目的地にたどり着くことができる「自動運転車」は、まさに“夢の技術”です。2030年には普及するのではと予想されており、世界中で話題になっています。
自動運転車は、段階を踏んで開発されています。レベル0からレベル5まで、5つのレベルに分けられています。
レベル0
自動運転機能は全くありません。ドライバーが、走る・止まる・曲がるなどのすべての操作を行います。
レベル1(運転支援)
自動で止まる、前の車に付いて走る、車線からはみ出さない、それらの機能があるのがレベル1です。みなさんが学んでいるロボットプログラミングのカリキュラムにもある「衝突回避自動車」「ライントレース自動車」などはレベル1にあたります。 ただ、それらの機能は“縦方向または横方向のいずれか”しか行うことができません。
レベル2(部分運転自動化)
レベル1の機能を、“縦方向と横方向の両方”で行えるのがレベル2です。最近の新車では、レベル2が一般的になっています。 また、高速道路など単純な道路であれば、ハンドルから手を離していても、スピードを保ちながら前の車に付いていくことができます。手を離す「ハンズオフ」ができるのがレベル2の特徴です。
レベル3(条件付運転自動化)
“特定の場所や条件であれば、すべての操作(走る・止まる・曲がる)を自動化する”ことができます。コンピュータが、走る・止まる・曲がるの操作をするので、ドライバーは目を離していてもかまいません。目を離す「アイズオフ」ができるのがレベル3の特徴です。
ただし、“特定の場所や条件”に限ります。たとえば、進みたい道に車や障害物が止まっている場合は、自動運転できません。その際は、コンピュータから合図がでます。
合図が出たら、運転者はただちに運転操作に戻らなければなりません。ここが「条件付運転自動化」といわれるところです。そのため、運転者の状況を監視するための機能や、運転者が反応しない場合に車を停止させる機能などが付いています。 ちなみに、先日「ホンダ」が、世界で初めてレベル3の自動車を発売して話題になりました。
レベル4(高度運転自動化)
“特定の場所であれば、どのような条件でも自動化する”ことができます。レベル2の「ハンズオフ」、レベル3の「アイズオフ」に対し、レベル4以降は「ブレインオフ」と呼ばれています。ドライバーが“運転のことを考える必要がなくなるから”です。
レベル4自動運転車の販売はまだですが、タクシーは走っています。2018年からアメリカでは自動運転タクシーのサービスが開始されています。
レベル5(完全運転自動化)
“どのような場所・条件でも自動化する”ことができるのが、レベル5です。完全自動運転車です。現状の技術では難しいですが、「AI」の進化や「5G」が普及していくことで、実現に近づいていくと予想されています。 これからどのように広まっていくか、楽しみですね!もっと詳しく学びたい方は、おすすめの本や動画を書いておりますので、チェックしてみてください!
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